文字通り、錬金術について研究するところ、です。錬金術は、古来よりの知識ながら、その応用範囲はこの世界すべてに広がりその裾野は自然界の末枝に至るまで非常に幅広い、です。この世のすべてを解き明かした科学、それらは遥か昔より存在するものです

生産性と自然の許容量、といことですが主旨はといえば人間の生産活動に必要な自然のリソースと、その生産に必要な資源を自然からどれくらい取っていいのか、どれくらい生産に回していいのか、ということです。まず、これにあたって第一に押さえておかないとばいけないのは、人間が例え生産活動のためであっても一度に自然から取れるリソースは、どんな場合であっても限られている、ということです。つまり、無限に摩天楼を組み上げてその中で上層市民と下層市民を作って許容量以上の人口が住むというものなどもってのほかの都市デザインで、SFではその「成れの果て」の荒廃した姿がよく崩壊と改革のシンボルで見られるのですが、本来、自然とのバランスと合一でこの地球上の人間の生活が成り立っていることを考えると、到底考えられないアイディアなのです。もっとも、アイディアとしてはSF映画のものとしては決して悪くなく、むしろ今の人間の生活が自然の下支えの上に成り立っていることをよく分かっているからこそ、作家などはその「決して目指してはいけない真なる荒廃した姿」モデルを機械文明の摩天楼というお馴染みのデザインに託したわけで、むしろその根底的な思想には、自然とのバランスは決して崩してはならない、という戒めがよく込められているのです。なので小中学生が近未来像を聞かれて高層ビルの摩天楼をすぐ連想してしまうのは悲しむべきことで、本来そういったデザインは決して成立させてはならないものなのです。まぁ、もっともいわずとも、今の子供たちはそのことをよく分かっているかと思います。とにかく、あの「実は荒廃した」高層ビルからなる摩天楼群、を未来都市像として想像してしまうのは間違いです。少なくとも自然とのバランスを考えてモデルを作るのなら、あのようなものは決して現実化させてはなりません。

さて、話を戻しますが、人間が生産活動に使うものであっても自然から一度に取れるリソースというものはどんなものであっても限られています。で、当然生産活動には自然のリソースを必要とするので(もっとも人間が生産活動を通じて作るものは120%自然のものからでなければなりませんが。石油やプラスチックだって太古の昔は元は植物です)というわけで人間の生産活動は自然のリソースからしか出来ませんがとなると人間の生産活動そのものにも一度にできる量にはボトルネックが存在します。ボトルネックが存在する以上生産の仕組みを向上させていけば生産量が上がることになりますが、その方法が生産効率を上げる、というものです。ある程度の器械の導入や工房・工場などの施設や設備の導入で、基本的には効率化できることになりますがその設備を導入する、いわゆる設備投資の費用はその工房や工場などを所有して産業として生産して売ることで得られる資金で工面することができます。そうすることで、器械や設備の導入で生産が結果的には効率化することになるのですが、そもそも人間の生産活動には120%以上自然のリソースを前提とするので、どれだけ産業として効率化していっても最終的にはボトルネックが来ることになるのです。つまり、人間の生産はそもそも自然と都市のバランスで出来ていることになるのですが、あるものを自然のリソースから作るとなると必ずその産業的生産量にはボトルネックが来ることになります。これを産業の成長に重点を置いた場合に役に立つのが、「生産するものを変える」ということです。生産するものを変えれば、より自然とのバランスに近いものに変えれば、限りなくボトルネックから離れることになります。そうやって産業を最小効率化することによって、こんどは生産活動だけではなく産業そのものから社会、それから文明の文化だったり哲学が大きく発展することになるのですが、これが文明が出来て大きく発展する仕組みそのものです。まぁ、それについてはまた後述するとして、人間の自然に基づく生産量のボトルネックはそもそも生産するものを変える、効率化することによって限りなく解決に近づく、と書きました。で、その生産するものを変えるときに、大いなる参考になるものが錬金術の「四大元素」です。火・水・風・大地と来れば割と知っているという方も多くなるかと思いますが、まぁ要はその自然の基本元素のバランス、特に自然ですから水と風、風は植物ですがそのバランスを第一に重きに置けば、人間が限りなく持続可能な、限りなくサイクル・循環可能な生活モデルを創り出すことができる、のです。火はエネルギーや火山などの象徴ですし(もちろん太陽も含まれます)、大地は大地そのものですし、あるいは土や金属、鉱物資源なども指しています。火や大地はわりと周期が長い、つまり壊れにくくかつ使いにくい、ですから自然ではむしろ土台、であって風や水などは流動的でかつ比較的脆く、そしてあらゆるものに通じていますから周期が短くかつあらゆる自然に浸み渡っている、のです。こういった自然のバランスを産業の前提におかなければ、かつ生産の前提にしなければ、人間の生活は成り立たないどころかむしろ早々に崩壊して崩れ去ることになりますが、とにかく人間の産業はおろか生活そのものを支えているのは自然そのものなので、人間の生産活動には必ず自然とのバランスを第一に掲げなければならない、ということはまず強く念じておかなければならない、ことでもあります。そして人間の生産活動は必ず自然のリソースを前提としますから、それらを最小効率で効率よく利用しつつ、適度に絞ることで上手く循環させる、そして持続可能な環境それから社会モデルを作る、ということが本稿の主旨にあたるものなのですが、そろそろ結論に移りたいと思います。人間の生産活動、というものは120%以上自然からのリソースを前提とする以上、そもそも自然からどれくらい取っていいのか、あるいはどのくらい生産に回したらいいのか、という最初の考えをまず前提とするのですが、どのくらい生産に回したらいいのか、というのはまず、作りたい量に応じて最小効率で材料を調達して回せばいいことになります。その際にも自然を傷つけないようにして、産業に回せばいいわけです。で、次に必要なのはどれくらい自然から取っていいのか、ということになるのですが、書いた通り、それこそどのくらい作りたいのか、という点に合わせておけばいいことになります。つまり、人間の生産活動そのものを、そもそも自然との合一というバランスの元に成り立たせるのであれば、そもそも必要であればその都度一度に必要な量だけを自然から取って生活していけばいいことになるのですが、その点こそ最も重要でどれくらい作りたいのか、という必要量に応じてその都度最低限度の量だけを自然から取って、いやあるいは自然から「頂いて」生活していけばいいことになります。これはかなり基本的なことになるのですが、自然との合一、バランスをまず第一前提に戴く以上、そのバランスにその都度照らし合わせながら生産量を決めていけばいい、のです。これをやらないとそもそも生産が持ちませんし逆にこれが出来ないとそもそも生活が成り立たないものでもあるのですが、いかがでしたでしょうか。人間の生産活動というものそのものが、そもそも100%以上を自然のリソースから頂く、という自然とのバランスそのものから成り立っているものなのですが、それを利用しかつそれに基づいて持続可能な、循環可能な社会を作っていくにはそもそも哲学が文明社会・文化の基盤であるようにその精神性、理念が絶対必要不可欠になるわけなのです。これがないと、というよりはこれなしではこれ何一つ何も成り立たない、というものが文明社会の基盤、精神性・理念そのものであって、これがなくては、何も成り立たない、というものが人間社会の場合は自然だったりするのです。まぁ、精神性如何と書きましたが、これには一人ひとりの心がけ、が大切になります。例え産業の生産活動であっても、全てを自然から受け取って成り立っている、このことを心に秘めながら、いや忘れないように、今日を生きていって欲しいと思います。


生産活動には、120%以上自然のリソースが必要になる、そしてそれらがなければ、人間はその生産が出来なくなるだけではなく、生きていくことすら叶わないことになってしまう。自然との合一とは何か、それは単純に、母なる自然が創ったバランスの中で生きていくこと、である。揺り篭に居る間は優しい。問題は、それらを出て現実に直面したときに、果たしてどう考えどうバランスを取ってどう行動していくのか、ということだけである。人間の発想は易しい、だが問題は、それらをどう用いどう使いどう活用して、さらにはあるいは自然とのバランスを取るか、ということだけである。人間の思いは乏しい、それらに馴れ切った上、それらを忘れ去ろうとしてしまうのだから。自然は供給する。と同時に優しい母でもある。それなりに厳しいものでもある。人間の想いは逞しい。人間にとって重要なのは、それらをどう使いどう利用していくのか、だけなのであるから。そして自然は厳しい。自然はそれらをどう制御し、どう慣れ親しんでおかせるかだけなのであるから。故に自然は厳しい。それらをどう生かし、どう暮らさせるか、だけなのであるから。人間の暮らしは遥かだ。それらをどう用い、どう暮らしていくか、だけなのであるから。〔終〕

コメントをかく


利用規約をご確認のうえご記入下さい

錬金術、その他諸々

四大元素について、またそれらについての諸概念

-
  • 錬金術と占星術、及び魔術
  • 惑星と四大元素、及び星座および占星術的要素
  • 惑星時間(Planetary Hours)と日々の進行
-
  • 時祷書と惑星時間、中世の時間

閉じるメニュー

  • アイテム
  • アイテム
  • アイテム

錬金術における素材・調合品・生成物事典

索引・産業的生成物分類順・四大元素別・タグ区分

主に生成品分類順と四大元素別などのタグ区分、及び用途による分類

素材

(自然素材分類別・順不同・四大元素索引付き)

調合品

(自然素材由来のもの・化学合成物由来のもの・完全人工物のもの・工作を必要とするもの・作成由来順・四大元素細部区分あり・順不同)

生成物

(主に実験生成品・試薬・実験材料。実験過程で生成したもの、及びそれらの化学薬品的流用用途。物質的分類・生成過程用途的分類・四大元素細部区分あり・項目内順不同)

象徴的生成物・象徴概念

(重要なもの順・生成順・概念→物質→末枝・生成物分類順・用途適性別)
【メニュー編集】

魔法、魔術について

魔法・魔術についての歴史的一般概念とその起源・ルーツ

魔法・魔術に関しての歴史

魔法・魔術に関しての一般概念

  • 魔法とは何か-力の影響と信仰が結束した結果
  • 魔法の波及と情報としての影響力-貪るものと貪らざるもの
  • 等価交換-魂の均衡と生命の循環
  • 魔術-機構化した魔法、媒体の管理、力の調整
  • 魔術師とは何か-許されざる者と赦される者

魔法的区分・四大元素との深いかかわり

-
-
-

四大元素について、またそれらについての諸概念

-
  • 錬金術と占星術、及び魔術
  • 惑星と四大元素、及び星座および占星術的要素
  • 惑星時間(Planetary Hours)と日々の進行
-
  • 時祷書と惑星時間、中世の時間

四属性魔法、及びそれらの扱い方(ここだけ魔法のみとなります)

  • 魔法とは何か-四属性を操る魔法と自然の摂理
  • 禁忌的魔術-自然からの四属性の引き出しかたと、集束、解放、影響
  • 精霊信仰と魔法、魔術の背景
  • 火の魔法
  • 水の魔法
  • 風の魔法
  • 大地の魔法

閉じるメニュー

  • アイテム
  • アイテム
  • アイテム

植物・自然素材・調合品・生成品事典及び錬成陣・魔法陣事典

(細かい各項目の分類・詳細については錬金術のものとほぼ同じ、分類やタグ引きの違いで微妙に違いを作るとする。魔法魔術オリジナルのものについては独自タグを付けて分類してみても、いいかもしれない)

総合索引・四大元素別・用途別(タグ)

(主に使用用途順・生成調合過程(産業的なものを含む)別・分類タグ別・四大元素別分類(統合、分類タグ両方。これに関しては錬金術のものと大いに被るところがあってよろしい。細かい末枝の分類で実際の両者と同じく分類を作る、ことにする)

植物・自然素材事典

(錬金術のものと大いに被ってよろしい。利用方法と四大元素別のタグ分類に違いを見出せば大いに違いを作れる。)
索引・四大元素別・所在地用途別(タグ)
自然素材事典
(所在地分類別・四大元素分類(タグ)別・入手方法用途分類(タグ)別)
植物事典
(産出地方分類別・四大元素及び支配惑星分類(タグ)別・入手方法用途分類(タグ)別・利用方法(タグ)別)

調合品・生成品事典

(錬金術事典と被るところあり。関連品はページ名リンクまたはタグで飛ばすこと。用途・利用方法・四大元素別分類、及びタグ付け)
索引・生成方法産業的区分別(タグ)分類・用途四大元素別(タグ)分類

錬成陣・魔法陣事典

(数項画像・文書ページありの予定、事典的分類)
簡単な索引・生成目的用途分類(タグ)別・画像一覧・関連用語別(タグ)分類

Wiki内検索

メンバーのみ編集できます

メンバー募集!
閉じる
共同編集者・研究者募集中です。また読者等参加者として、も。
編集者、あるいは共著者としてご参加可能です。編集用の登録にはSeesaaID必要です(無料)。単なる読者、コメント・掲示板等の、 参加でも大歓迎です〜。