錬金術wiki - 衝撃と状態変化(続き)
じゃあ、どうやって変えるのか、というのは巴術(Arcane)的な項目も参照してもらうとして、要は場をいじって、その中心にある物質の形態は変えずに物質としての状態や意味合いを変えてしまう、というもので物理実験で例えれば電磁場と磁力の実験にも似ています。まぁ魔法と磁力線の項(トップページのメニューからいけます)でも紹介した通り、この地球上であれば魔法のエネルギー線というものはそもそも磁力線をほぼそのまま辿って迸っているのではないか、ということなのですが、要はエネルギーであればなんらかのその場における強力なエネルギー線をほぼ等しく辿っているとも考えられるというわけで(一定の場におけるその場のエネルギーは最大のものを超えないため≒エネルギー保存の法則)、そういう意味では現状地球上で判明している力あるいはエネルギーに例えるならば、魔法のようなエネルギーは大体磁力線のような強力なエネルギーに近い、似たような性質を持っている、ということは大概にして類推のようなものでも分かってしまう、わけです。まぁ、要は何であれ魔法はエネルギーであるわけなのですが、同じような物理的衝撃をほとんど加えないレーザーのようなものに比べると、魔法はよりエネルギー的なもので、かつ物理的衝撃を与える方向に、ではなく物質そのものの状態や操作する側の人間における意味合い(ほぼ≒でその場におけるその物の意味合い)を変える方向に力が働くものだ、ということは覚えておいて損ではないでしょう。その上で、物質に状態変化を加えることは何か、ということを問えば要は前述の位置関係的、あるいは相関関係的意味合いを変えてしまう、ということにあたりますから(ちなみに、物質の状態という言葉自体そもそも操作する側の人間にとっての意味合い、あるいはその相対的変化というものを指している言葉ではあるのだが)、直接物理的に衝撃を加える物理的攻撃よりも、魔法やエネルギーといった状態や意味合いを変えてしまうといった力が如何に強力であるかが、よくお分かりになられるかと思います。最後にまとめ、ですが実際、人間の動かす要素、というのはせいぜい物の状態や意味合いといった動かせる要素で、逆にいえば物の物理的耐久値や衝撃に対しての装甲値、あるいはその時における場や位置といった場所はその時の偶然やその場にあたっては予めほとんど決まっているもので意思で動かせるものではないので(ゲームにそもそもその場という枠があるように)逆に、反対にいってしまえば動かせるものを動かす、ことによってその場全体の状況をいじることが可能になるので、まぁ総括すれば風と水というか。動かせるものを動かす、でその相対的関係性をいじることによって状況を動かす、これが人間にとって自然の、本来の業なのではないか、と思います。物理的な力に捉われると、どうしてもその空間から思考が抜け出すことができませんが(その場の枠のものであるため)その一個上の情報的空間、という見方を用いれば、物事を情報的位置関係あるいは相関関係で見出すことができ、それそのものこそがその場で物事を変える力、となるのです。まぁ、難しかったかもしれませんが、簡単に魔法に関しての物理的状態というのを表すとこうなります、ということでもあります。長かったですが、お疲れ様でした。